腕時計はこれで動いている。~クォーツ式~


GreenTime担当の川野です。早速ですが皆様に質問です。

腕時計って何で動いているのかご存知ですか?

恐らくすんなり答えられる人はいないでしょう。GreenTimeの腕時計では主に二つの駆動方式を採用しています。それは
 
【クォーツ式】【機械式】です。
 
今回は時計を動かす機構の一つ【クォーツ式】を紹介します。

クォーツ式とは

ZW053A ケース
 
クォーツ式には二つの特徴があります。

特徴①

クォーツ式は動力の一部にクォーツ(水晶)を利用した腕時計です。水晶が振動することによって得られるエネルギーが時計針の動きを調節しています。

特徴②

クォーツ式と言っても自動で動くわけではなく、電池によって動力を得て動いています。ムーブメント内の電子回路に電力が加わることによって、内部の水晶が細かく振動することで時計が動いています。

クォーツ式の歴史

クォーツ時計には「クォーツショック」という有名な歴史があります。
 
時計を少しでも知っている方ならご存知、セイコーがクォーツ時計の特許を公開したことによりスイスをはじめとする欧米の時計メーカーは機械式の腕時計が売れなくなったことで大打撃を受け、時計産業はほぼ全滅状態に陥ったというものです。それほどまでにクォーツ時計は当時の時計業界にとって衝撃的なものだったのでしょう。こういった歴史もあり、現在流通している腕時計はほとんどがクォーツ式ではないでしょうか。
 
それでは当時革新的だったクォーツ式ならではのメリットを挙げていきます。

時間のズレが少ない

機械式に比べて、クォーツ時計は月に約15秒ほどしかズレません。しかも1000円くらいの安価な時計でもかなり高精度です。時間合わせの回数が少なくなるのがクォーツ式のメリットの一つとして言えるでしょう。

メンテナンス費用が比較的安価

機械式に比べて値段が安い場合が多いです。文字盤やケースなどの外装部分の装飾によっては機械式より高価になったりしますが、中のオーブメントだけで見るとクォーツ時計の方が安価なものが多いです。電池の交換についてもメンテナンス費用込みでも数千円程度で収まることがほとんどです。
 
もちろんメリットもあればクォーツ式ならではのデメリットも存在します。

電池の交換が必要

電池で動く、ということはもちろん電池の交換は必要になってきます。目安としてはだいたいで2年程ですが腕時計のタイプによって多少の差が出てきます。

クロノグラフ機能付きタイプ


 
このようなクロノグラフ機能付きタイプは電池の消耗が若干高い傾向にあります。こういった機能などを多用すると他のものより減りが早いようです。

秒針なしシンプルタイプ


 
このような秒針のないシンプルなデザインのものは比較的寿命が長いです。

電子回路に寿命がある

電池交換やメンテナンスをしても、すぐに止まったり動かなくなったりする場合があります。その場合はムーブメントの電子回路自体が壊れている可能性が高いです。約10年ぐらいが電子回路の寿命になるのでそれがクォーツ時計の寿命ともいえるでしょう。回路自体を交換する方法もありますが、修理費用が比較的に高くなりがちで安価な時計だと新しいものを買ったほうがマシという場合もあります。

まとめ:実用性で選ぶならクォーツ時計。

精度も悪くなく、多機能な時計なども揃っているクォーツ時計はより実用性に優れているといえるでしょう。電池切れの心配はありますが、電池交換自体も工具があれば自分自身で行うことも可能です(保証はしませんが。)
 
腕時計を買ってみようかな・・・と思っている方はまずはクォーツ時計から触れていただくのがお勧めです。