金属アレルギーの方で気を付けて欲しいこと
GreenTime担当の川野です。今回は金属アレルギーについて紹介します。現在アレルギーの方や、そうでない方も是非一読されることをお勧めします。
ステンレススティールとは
まずは、ステンレススティールとは何か一旦確認してみましょう。
ステンレスってどういう意味?
ステンレススティールはそれぞれ”ステン=錆(サビ)”と”レス=~しない”という意味で、”さびない鋼”ということになります。
何で出来ているの?
ステンレススティールは”鉄(Fe)”を主原料に”クロム(Cr)”や”ニッケル(Ni)”を合わせた合金です。
本当に錆びないの?
鉄と聞くと錆びるイメージがあると思いますが、クロムを混ぜることによって鉄の周りに酸素と結びついたクロムが”酸化被膜”という極薄状の膜をつくり、それがさびを防ぐ役割を果たします。ただし、特定の条件下によってはサビたりするので扱いには少し気を使う必要があります。
以上でステンレススティールについて簡単に説明しました。
木製腕時計と言っても全ての部品が木でできている訳ではなく、ムーブメントを除いて、バックル、リューズ、ケースなどに【ステンレススティール】が使用されているからです。使われている量が少量でも、アレルギー反応が出てしまう可能性があります。
例えばケースは木製でも裏蓋に使用されている場合もあります(ZW070シリーズなど)。
次にどのようにアレルギーが発生するのか説明します。
金属アレルギーとは
どうやって発生するの?
金属自体はアレルギーを発生する物質ではありません。金属が汗などで溶けて発生する金属イオンという分子が、人のタンパク質と合わさることで、アレルギーを発生させる”アレルゲン”という物質になります。これが原因で発生するアレルギーが金属アレルギーというわけです。
症状にはどんなものが?
腕時計で主に出る症状は、触れている場所が炎症を起こして赤くなったり、かゆくなったりする”接触皮膚炎”です。
または、歯の詰め物で使われている金属にアレルギーがあると、口の中から全身に症状がでる”全身性金属皮膚炎”などがあります。こちらは接触皮膚炎より重い症状が出やすいです。金属製品だけでなく、食品に含まれている微粒の金属成分でアレルギーが発生する場合もあるので注意が必要です。
アレルギーを起こしやすい金属
金属アレルギーの原因となる金属イオンが発生しやすい金属がアレルギーを起こしやすい金属と言えます。その中でもニッケル、コバルト、クロムが挙げられます。よってあまり言いたくないのですがステンレススティールは金属アレルギーを起こしやすい合金となります。(辛い)
一方で金・銀、最近ではインプラントで多用されるチタンや宝飾品に用いられるタンタルやジルコニウムはアレルギーを起こしにくい。これらの金属は金属として安定しており、金属イオンが発生しないからです。
まとめ
金属アレルギーで腕時計を諦めているお客様もいると思います。ただし、肌のみに少量接する程度なのであれば金属アレルギーは起こしにくいと言われています。金属をほとんど利用していないモデルもGreenTimeは用意しておりますので腕時計を身に着けたいお客様、ぜひ一度GreenTimeを手に取ってみませんか。